2017年8月27日日曜日

9/4 「合田佐和子さんの思い出」巖谷國士氏講演 於森岡書店


9月4日(月)から始まる「合田佐和子『90度のまなざし』」展(於森岡書店)に合わせて、合田佐和子さんと昔から交流のあった仏文学者の巖谷國士さんが、合田さんの思い出について語ります。朗読家の岡安圭子さんによる『90度のまなざし』(合田佐和子著)の朗読もあります。
日 時:9月4日[月] 18:30開場 / 19:00開演 
会 場:銀座ブロッサム「ミモザ」   
定 員:35名
参加費:1,000円
ご予約 :森岡書店 03-3535-5020
◆プロフィール
巖谷國士(いわや・くにお)
1943年東京生まれ。日本のフランス文学者、評論家、随筆家、写真家、小説家。明治学院大学名誉教授。60年代以来、シュルレアリスムの研究と実践を進めながら、多岐にわたる分野で自由な執筆活動を続けている。文学・美術から映画・漫画・メルヘンなどにわたる批評エッセーの書き手として知られるほか、世界をめぐる旅行家・写真家でもあり、紀行文学に新領域をひらく。主著に『シュルレアリスムとは何か』『幻視者たち』『封印された星』『澁澤龍彦考』『ヨーロッパの不思議な町』『オリエント夢幻紀行』など。

【後述】
大学3年生の時に、巖谷先生の「フランス文化」という授業を受けていました。私は仏文科じゃなかったけど、文学部の人は結構いろんな人が受けていたんじゃないかな、大教室に一杯でした。
その講義は、1年かけてシャルル・ペローのおとぎ話を紐解くという内容でした。時折、巖谷先生が「サンドリヨン」や「赤ずきんちゃん」などのお話を朗読してくださったりするときも。全身黒いお洋服で教壇に立たれて、夕暮れ時に低い声で室内に響き渡る外国のお話は、中世ヨーロッパの雰囲気を醸し出していました。
 
夏休みになって、宿題が出ました。前期に学んだ「おとぎ話とは、特定の誰かが作ったものではなく、世界中のあちこちで似たようなお話が自然発生的に生まれてくる、人間の本質的なもの」という性質を活かしておとぎ話を作ってみよ、というもの。
とても好きな講義だったので頑張って頑張って頭をひねったものの、気の利いた物語が全く作れなくてあっという間に〆切を迎え・・。中途半端な何ごとかを無理矢理紙にひねり出して後期の始めに先生に提出したのが、今でも引きずっている大後悔。できなかった。自分にはおとぎ話が作れなかった。大好きなのに。それどころか変なの出しちゃった。嗚呼・・・・
 
そんなこんなで20年が経ちふと思い返すと、私はあの時の宿題を、朗読家としての風変わりな人生を歩むことで少しづつ埋めているような気がしてきました。
特定の誰かが作ったものではなく、自然発生的に生まれるもの。人間の本質的なもの。そう言った要素が朗読という行為にも少なからずあり、朗読家の進む道も出会う人々も、そういえばなんだかおとぎ話の中の出来事のよう。
もしかしたら私は、20年前の夏休みの宿題をもう一度見て頂くべく、巖谷先生と共演することになったのかなぁ・・・・

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