「ヒンメリの下のおはなし会」終了しました

12/8Sun.に、「ヒンメリの下のおはなし会」が終了致しました。寒い中ご来場くださいました皆様、お気遣い頂きました皆様、そして美術館の皆様、ありがとうございました。




今回は初めて宮沢賢治の作品を、しかも有名な「よだかの星」を朗読しました。これまで何度となく候補にあがることがありつつも、いつも躊躇していたものでした。誰もが知っており、誰もが朗読しており、たくさんの人が朗読を聴いたことがある、私にとって大きくて得体のしれない怖い存在の読み物でした。けれどいざ決めてしまって練習を始めてみると、これほど朗読しやすい物語もないんじゃないかということに気づきました。

いつもはテキストをコピーしノートに貼って、息継ぎの場所やらふりがなやらを書き込み、舌の回りづらい文言を何度となく練習し・・・とするのですが、この「よだかの星」は書き込む必要がないくらい、息継ぎの場所も自然で選ばれた言葉もすっと口がまわって言いやすいのです。また、耳で聴いてわかりづらい言葉(同音異義語)もなく、難しい言葉も出てきません。もしかしたら賢治は、音ありきでこの物語を創ったのかもしれないと思うほど、朗読にあった物語でした。

午後の回ではお客様にいろんなご感想を聞いてみました。「このお話は、悲しい話なのだろうか、それとも(美しい星となって)ハッピーエンドなのだろうか」とお客様にも投げかけた問いに、私は準備中からずっと「どちらでもよい」と自分に答えてきました。どちらでもとれるように朗読するのがつとめなんじゃないかと思っていたからですが、イベントが終わった今、少し個人的な感想を書いてみようかと思います。

よだかはいろんな人に辛い言葉を投げかけられます。それがただただ悲しく、よだかの心に刺さります。そして言葉の怖さを知っているが故に、心を開いているはずの弟にも自分の気持ちを素直に伝えることができませんでした。よだかが星になったとき、星になって燃え続けているとき、言葉によって傷つけられた悲しい気持ちは燃え消えてはいないような気がします。星になって美しく瞬いていても、人からそう見えていようとも、その姿の芯のところに、悲しい気持ちもありつづけるように思いました。
「人はそれぞれの事情を抱えながら平然と生きている」とは伊集院静さんの言葉ですが、そんなことを考えさせられる物語だと思いました。


この日はおおくぼともこさんの手に寄る美しいヒンメリの下で朗読をさせて頂きました。午前の会場はヒンメリが、そして午後の会場にはヒンメリ以外にもnyaさんの宿り木が飾られ、海谷さん(このイベントを企画された美術館の方です)のつくられた柚子のポマンダーから香る香りも漂ってよい空間でした。よい空気の下だと声も出やすいものです。

今年も、会場でやさしく見守ってくださるイエス様に会えました。


「ovejar negro -黒い羊の生誕祭-」終了しました

12/6より蔵前のギャラリーカワウソで開催していました「ovejar negro -黒い羊の生誕祭-」が昨日12/12に終了致しました。最終日の夜に行われた朗読会へはたくさんの方に足を運んで頂き、今年最後の朗読を聴いて頂きました。ありがとうございました。


写真:le trotさんより頂きました。

朗読を始めて6年半が経ちました。始めの頃は「朗読=ただ本を読む」ということが本当に難しく、試行錯誤や反省ばかりしていました。今もそれほど朗読自体がうまくなったわけではないのですが、その場にただ一人で立つことに自信をもつようになりました。朗読家と書かれた名刺をつくったときには「名前負けしているのですが・・」と断って相手に渡していたのが、今は自分は朗読家なのだとつくづく思います。

今年は重かった荷物をたくさん降ろすことができた、意味深い一年でした。来年は3月に名古屋のHaseさんから、地方へも足を伸ばしたり、近くでも定期的な朗読会を開いたりしていきたいと思います。

先週のDIC川村記念美術館での朗読会については、前後しますがこの週末に記事をあげようと思います。美しいヒンメリが見られるのもあと2日。お急ぎください。







「ovejar negro -黒い羊の生誕祭-」@カワウソ

お世話になっているJT氏が、同じくお世話になっているカワウソさんで展覧会をされます。
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「Ovejar Negro」 - 黒い羊の聖誕祭 -


黒い衣装に身をつつみ、忽然とあらわれ、手伝い、去っていく。
黒い羊こと、髭の紳士 J・Tの本当の正体を知ってる者はいない、少なくともカワウソのまわりには…。謎に包まれた J・Tがカワウソを黒い羊風聖誕祭(クリスマス)で祝ってくれることになった。J・Tからのギフトでカワウソもすこし早めの聖誕祭。ディスプレイされるものはお買い求めることが出来ます。
会期 2013年 12月6日(金)ー12月12日(木)(月曜休)13:00~19:00 (7日のみ11:00オープン)
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カワウソさんが制作したこのDMを見たとき、なんだか泣きそうになってしまった。

それで、最終日の12日午後7時より朗読会をさせていただけることになりました。JTが一体何者なのか、会場でそれが明かされるのかはわかりませんが、当日は私の知っている JTの一面を朗読したいと思います。幼い頃の気持ちそのままで、小さな朗読会をお楽しみください。

12月12日(木)19時より 予約不要/入場無料(投げ銭)

ヒンメリの下のおはなし会@川村記念美術館

来月初めより、DIC川村記念美術館にて冬のイベントが開催されます。今回のテーマは「ふゆのひかりーヒンメリと贈りもの」。フィンランドに伝わる冬至祭の装飾品「ヒンメリ」は麦わらに糸を通して作られるモビールで、その繊細さと存在感に目を奪われます。このヒンメリが静かに回転を繰り返す空間で、今年も朗読をさせて頂くことになりました。今回は、天を意味するヒンメリに併せて星の物語を読みます。別の日にはヒンメリ制作や折り方などのワークショップもございます。ぜひご家族で、お友達で遊びにいらしてください。

DIC川村記念美術館

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展覧会会期 2013年12月3日(火)-15日(日)
開場時間  10:00-16:00
休館日   12月9日(月)
主催    DIC株式会社
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☆ヒンメリの下のおはなし会
宮沢賢治『よだかの星』
12/8(日)11:00-11:30 / 13:00-13:30 / 15:00-15:30
定員:各回30名程度、予約不要  参加費:無料
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『今日の神話』終了しました

『今日の神話vol.1』が終了しました。予想の外れた雨の中をご来場くださった皆様、著者の佐藤さん、SNOW SHOVERINGの中村さん、フードの岩佐さん、ありがとうございました。

中村さんの創られる空間(物質的なものも空気的なものも)はとてもオープンで、私はこの日一日中素直な気持ちで過ごすことができました。いつもは怖さしかない朗読前の緊張が、なんだか心地よく感じるほどでした。
岩佐さんが物語から想起して小箱に詰めてくださったお料理は、どちらもあっと驚く解釈でした。物語とお料理との間を行き来しているのが傍目から見ても実に楽しそうでした。岩佐さんは子供の頃からご両親にたくさんの絵本を読んでもらって過ごされていて、そんなことも影響しているのでしょうか、お料理にも物語にもたくさんの愛情を感じました。
佐藤さんは、この日の為に小箱のパッケージとコースターを(お忙しい中時間を割いて)つくってくださいました。構成やデザイン案が出されるたびに、みんなでわくわくしながら拝見して、それがいっそうイベントの士気を高めているように思いました。

物語からイベントを企画するというのは私にとっても初めての試みでしたが、凄い力を持った方々と偶然結びつき、思わぬ良い方向へどんどん広がっていきました。この『今日の神話』のイベントはvol.1と銘打っていて、そう遠くない未来にまた必ず楽しいことをやっていきたいと思います。

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『今日の神話』@snow-shoveling

  2012年のアートブックフェアで『今日の神話』のZINEに出会いました。6編からなるこのショートストーリーは料理と神話が入り交じった物語で、これを現実の世界で味わおうとする試みが「今日の神話vol.1」です。
このイベントではまず『今日の神話』を朗読という音で聴いて頂いた後、『今日の神話』から想起されるフードをひとつの小箱に詰め込んでお渡します。そしてその小箱を召し上がって頂きながら作家を交えて会場の皆様とお話の時間を、さらにその場所となるのは、古今東西様々な物語が詰まった書店です。
物語が形になる瞬間をぜひ体験しにいらっしゃいませんか。


原作:さとうゆりえ『今日の神話』
書店:スノーショベリング http://snow-shoveling.jp/
Food:いわさあやか http://ayakaiwasa.com/
朗読:岡安圭子 http://www.okayasukeiko.com/ 


1)イベント概要
書店内で『今日の神話』の朗読を聴いて頂いたあと、物語から想起されるフードを小箱に詰めたものをお渡しします。店内で作家や他のご来場者の皆様とおしゃべりしながら召し上がっていただくもよし、そのまま近くの駒沢公園へ持って行って青空の下で召し上がって頂くのもよいかもしれません。

2)日時等
11/2(土) ①12:00〜 ¥2,000 (ランチの小箱)
       ②19:00〜 ¥1.500(デザートの小箱) (所要時間1時間)

3)要予約
okayasukeiko@gmail.comまで、お名前、ご希望のお時間、ご参加人数をお知らせください。

ハナの物語

「朗読が始まる。
女は、昔、父親から手の話を聞かされたことがある。手というか、イヌの足の裏のこと。家でイヌと二人だけになると、父はいつもかがみ込んで、イヌの足裏の匂いをかいでいた。そして、ブランデー・グラスをかぐようだといった。世界で最上の芳香ーブーケの香りー偉大な旅の物語だ、と。」
『イギリス人の患者』M・オンダーチェ著より

2年前に娘を出産したときに、娘と同じ名前の主人公の物語を頂きました。それは小説だったけれどどこを切り取っても詩のようで、そして贈ってくださったその人の物語のように思えてなりませんでした。

明日と明後日、『潤う』展の一日の終わりにこの物語を一部朗読します。ほんの15分ほどの短い朗読になりますが、展覧会の雰囲気とともにお楽しみいただけましたら幸いです。私は4時頃から在廊しています、どうぞお気軽に遊びにいらしてください。

2013年8月16日(金)/17日(土)19時頃〜 
ギャルリーワッツhttp://www.wa2.jp/access/にて 
予約不要・入場無料


【後記】イベントは無事に終了致しました。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。イベントの帰り道、東京湾の花火大会の音だけが聴こえてきて、それがなんだか朗読会の後らしくてとてもよかったです。

『おとの匂い』vol2 終了しました

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、6月30日に「おとの匂い」Vol.2を無事に終了致しました。ご来場頂いた皆様、お気遣い頂いた皆様、そして飯塚さんと杉山さん、ありがとうございました。
今回特に嬉しかったのは、「Vol.1で楽しかったから」と再度ご来場頂いたお客様が何名かいらっしゃったことです。素直にとても嬉しく思いますし、やっぱり励みになります。また、お客様の楽しまれているご様子やかけてくださった言葉などから何か大きなものを頂いたような気持ちになり、今回もイベント後に飯塚さん、杉山さんと「わたしたちが癒されたね」と話していました。「おとの匂い」は、心からそんな風に思える、気持ちのよいベントなんです・・・。
そして次回Vol.3はまた秋頃に予定しています。その頃にはみんなどうなっているのでしょうか。いろんな意味で楽しみです。

それから、来月8月のお盆の頃に、とあるイベントで朗読したいと思います。詳細はまた別途こちらでお知らせ致します。


来週です

お母さんがちょうのマザア・グウスは
きれいな青い空の上に住んでいて、
大きな美しいがちょうの背中にのってその空を翔けったり、
月の世界の人たちのつい近くを
ひょうひょうと雪のようにあかるくとんでいるのだそうです。

マザア・グウスのおばあさんがそのがちょうの白い羽根をむしると、
その羽根がやはり雪のようにひらひらと、地の上に舞うてきて、
おちる、すぐにその一つ一つが白い紙になって、
その紙には子供たちのなによりよろこぶ子供のお唄が書いてあるので、
イギリスの子供たちのお母さんがたはこれを
子供たちにいつも読んできかしてくだすったのだそうです。
いまでもそうだろうと思います。

それでそのお話をお母さんからうかがったり、
そのお唄を夢のようにうたっていただいたりするイギリスの子供たちは、
どんなにあの金の卵をうむがちょうや、
マザア・グウスのおばあさんをしたわしく思うかわかりません。

ですが、ほんとうをいえば、そのマザア・グウスはやはり
わたくしたちと同じこの世界に住んでいた人でした。
べつにお月さまのお隣の空にいた人ではありません。
子供がすきな、そうして、ちょうどあのがちょうが
金の卵でもうむように、ぼっとりぼっとりと
この御本の中にあるような美しい子供のお唄を子供たちの間に
おとしてゆかれたのでした。

 ー北原白秋訳「まざあ・ぐうす」はしがきより一部抜粋ー



オルゴールのイベントでは、いつもこの文章から始めます。子供にお唄を読んであげるお母さんの気持ちもわかるし、少しだけ、自分も子供の心に戻れるような、そんな気がします。


2013年6月30日(日)
11:00~ / 14:00~ / 18:00~(所要時間1.5H ) 
朗読とオルゴールのパフォーマンス
楽譜に穴あけ、音づくりのワークショップ
焼きたてのクラフティとお茶

【定員】 各回10名様
【ご参加代】¥2,000-
【場所】un pur..{アンピュール}.
東京都台東区浅草橋4-5-4 斉丸浅草橋ビル4F
【要予約】okayasukeiko@gmail.com
お名前/ご希望の時間/ご人数をお知らせください

http://okayasukeiko.chicappa.jp/blog/?eid=27

『おとの匂い』Vol.2 @UnpPur

前回2月に開催したオルゴールと焼きたてのショコラショーと朗読のイベント「おとの匂い」。その時に杉山さんが「こんなのがあります」と見せてくれたのが、幾何学模様の楽譜シートでした。紙巻きオルゴールで奏でてみると、コロコロとかわいらしい音色が。すっかりその音色の虜になった飯塚さんと私(と杉山さん)は、その音をテーマに第二回のイベントを組み立てる事にしました。
今度のお菓子は焼きたてのクラフティ。やはりワークショップ中に漂ってくる甘い香りとともにお楽しみください。

『おとの匂い -vol.2』
-バニラと朗読と図形音楽-

このたび、ことばを朗読するひとの声とかたちを奏でるオルゴールの音、
そしてヴァニラの香りのスイーツが、おいしいハーモニーを奏でます。
はじめに朗読をきいて、次にオルゴールの音づくりのワークショップ、
しめくくりには甘いデザートをお楽しみいただけます。
□の窓の外の、△の耳をした○い猫や、洋服の柄。
幾何学の模様など...この世に残されたかたちに思いをはせながら、
ことばや香りのように、かたちに残らないものを味わう。
そんな初夏のひとときを、いかがでしょうか。

2013年6月30日(日)
11:00~ / 14:00~ / 18:00~(所要時間1.5H ) 
朗読とオルゴールのパフォーマンス
楽譜に穴あけ、音づくりのワークショップ
焼きたてのクラフティとお茶

【定員】 各回10名様
【ご参加代】¥2,000-
【場所】un pur..{アンピュール}.
東京都台東区浅草橋4-5-4 斉丸浅草橋ビル4F
【要予約】okayasukeiko@gmail.com
お名前/ご希望の時間/ご人数をお知らせください

飯塚有紀子(料理研究家)http://www.un-pur.com/
杉山三(紙巻きオルゴール)http://trois.main.jp/
岡安圭子(朗読家)http://www.okayasukeiko.com/



終了しました@マンマミーア

先月に滋賀県マンマミーアさんでの「間」展にて、ギャラリートークと共に開催されました朗読会が終了しました。
日暮れとともに会場は真の暗闇となり(ここまでの真っ暗闇というのはなかなか作れないものです)、そこに和ろうそくのあたたかい灯りがともり、はるか昔に人が灯りを囲んで夜な夜な物語っていた光景はこんなだったのだろうと思いました。和ろうそくが呼吸して出来た空気は澄み切り、自分の声がどこまでも伸びていくようなそんな感じがました。

朗読会後にはやはり会場の電気を消したまま、和ろうそくの灯りのもとでもう一度作品を見て頂くという試みがなされました。その頃にはすっかり暗闇に目が慣れ、そしてその闇の中では人と人との間に特別な親しみが生まれました。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
そしてマンマミーアのスタッフの皆様、作家の皆様、和ろうそくの大西さん、あたたかい時間をありがとうございました。

展覧会「間」はご好評につき1週間延長を、そして来月には東京でも。どうぞ皆様でお出かけください。

http://m----a.blogspot.jp/?m=1


この日はほんとうに特別美しい夜でした。


ギャラリーオーナー川端さんの手による特製の燭台です。


私のそばに灯りが二つ、とても暖かかった。


イベント後には暗闇にも慣れて・・・


会場を後にする人を、やはり灯りが見守ってくれていました。

来週になりました

「或る魚はよいことをしたのでその天使がひとつの願をかなへさせて貰うように神様と約束していたのである。
かはいさうに!その天使はずいぶんのんきだった。魚が死ぬまでそのことを忘れていたのである。魚は最後の望に光を食べたいと思った、ずっと海の底にばかり生まれてから住んでいたし光といふ言葉だけ沈んだ帆前船や錨からきいてそれをひどく欲しがっていたから。が、それは果たされなかったのである。」
※立原道造「魚の話」より一部抜粋

来週になりました、「間」@滋賀県マンマミーアでの朗読会は、立原道造氏の詩を数編朗読します。この詩の世界観がとても似合う場所だと思います。

http://m----a.blogspot.jp/2013/02/blog-post_28.html

ユヌプラス展

朗読とは関係ないのですが、蔵前のinkyoさんで行われているユヌプラス展のDMに、親子でご協力させて頂きました。撮影は萬田康文さん。これまでに何度も娘の写真を撮って頂いているのですっかり慣れていて、撮影当日も娘はまるで家にいるように落ち着いていました。

きれいな白色のエプロンは大人用/子供用とあり、とてもかわいらしいです。子供用はDMのように白いブラウスやスカートとあわせてもよいですし、夏にはTシャツと短パン、スニーカーを合わせて着させてみたいなと思っています。inkyoさんは、まるでそこだけ時間の流れ方が違うような不思議と落ち着く場所で、いつも帰り道に時計を見ると「あ、こんなに時間が経っていたんだ」とびっくりします。うまく言えないのですが、コドモの頃の外遊びの時間に戻ったような、そんな感じがします。

ユヌプラス展は24日(日)まで。どうぞお出かけ下さい。

in-kyoさん

ユヌプラスさん



朗読会@マンマミーア

春先に、ずっと心にひっかかっていた大事な場所で、朗読ができることになりました。 
http://m----a.blogspot.jp/



滋賀県にあるマンマミーアさんに初めて伺ったのは、2008年春のことでした。
母の病気で、実家のある三重県津市にしばらく滞在し、病院通いと古い家の片付けの毎日で、少し気持ちがめいっていました。ちょうど高田竹弥さんの展覧会がマンマミーアさんであり、津市から隣の滋賀県甲賀市まで電車を乗り継ぎ、向かうことにしました。・・・といっても、乗車時間1時間、乗り継ぎの待ち時間も同じだけという、ちょっとした旅行です。しかも何を思ったか、ようやくたどり着いた寺庄駅の向かいの売店(お米屋さんだったか、なんだったか・・・)で貸し自転車を借り、手元のDMにある地図を頼りに、ペダルを漕ぎ出しました。

4月の頭で陽射しも暖かくて、久しぶりの自転車で、とても気持ちよく漕いでいられたのはほんの数分だけ。しばらく行くと住宅が消え、人が消え、目の前には車道と山と大きな空だけ・・・。だんだん不安になってくるも通りには人がおらず、道を尋ねる事もできません。「あってるあってる。このままいけば絶対に着く」と唱えながら、汗も冷や汗もかきながら、とにかく山道をひたすら漕いでいくと、ようやく梅の木を眺めていた一人のおばあさんに出会いました。地図を見せて、「昔小学校だったそうなのですが・・・」と尋ねると、おばあさんは前方右を指差し、「あの山の向こ」とさらっと教えてくれました。「あの山の向こうって!!!」

もうその頃には不安もすぎ、なんだか可笑しくなってきて、笑いながら坂道を立ち漕ぎしていました。可笑しくて可笑しくて、母のことも家の片付けのことも、そして今の自分の状況も可笑しくて、汗とか鼻水とかいろんなものを出しながら自転車を懸命に漕いでいました。そしてようやく辿り着いたその先に、元は木造校舎だったのを改装したというマンマミーアさんがありました。いろんな感情があふれている私と正反対に、ただただ静かに、そこに在りました。そして自転車をとめ、ギャラリーに一歩入ると、オーナーの川端さんが手に一輪の花をもってやっぱり静かに佇んでいらっしゃいました・・・。


その後のこと・・高田さんと高田さんの作品との再会も、そして展示の一部となっていた立原道造の詩集のことも、今思えば今回の朗読に繋がっているのだなと思います。朗読をするその日は、高田さんはじめ4人の作家さんによる「間」の展覧会が行われています。
日頃都内で朗読会のご案内をさせて頂いている方には少し遠いのですが、近況報告方々、ご案内させて下さい。

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「間」展覧会概要 http://m----a.blogspot.jp/p/blog-page.html
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マンマミーアでは『間』の会期中以下のイベントをします。
http://m----a.blogspot.jp/
作り手による「間」の座談会と、岡安圭子による詩の朗読会
2013年3月30日(土)17:30〜
(座談会17:30〜 朗読会18:20〜)
参加費/2,000円(軽食あり)
定員/30名 ※予約制
開催場所/gallery-mamma mia

和蝋燭を作っている大西巧さんの手で灯された空間です。
大西巧 http://www.warousokudaiyo.com/



【ご予約・お問い合せ】
☎0748−86−1552(マンマミーア)

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『おとの匂い』終了しました。

もう先週になりましたが、朗読とオルゴールと焼き菓子のイベント「おとの匂い」、無事に終了致しました。ご来場頂きました皆様、いつもお気遣い頂きます皆様、そして飯塚さんと杉山さん、本当にありがとうございました。

イベントでは、まず朗読をお聴き頂き、お菓子の焼ける匂いを感じながらオルゴールのワークショップで手を動かし、最後に焼きたてのショコラショーを口に運ぶ、という流れで進行しました。
1日4回開催したのですが、各回ごとにお客様の雰囲気が異なり、それぞれの回の皆様が一つのチームであるような、そんな不思議な一体感も感じました。また、「五感をフルに使った!」というご感想を何件か頂いて、それが何より嬉しく思いました。

この日は丸一日 UnPur に滞在して、お菓子を作ったり後片付けをしたりする飯塚さんの手元にずっと見とれていましたら、「テキパキ」っていうのとは違う、もっとおおらかにゆったりと動きながら、でもいつの間にか流し台の上もテーブルの上もきちんと片付いていたりして、これはなんなんだろう?と不思議に思っていました。そうしたら、何かの話の流れで「急いでいるときほど丁寧に」という言葉が飯塚さんの口から発せられて、ハッとなりました。全ての作業が「丁寧」に、そして全てのモノたちがひとつひとつ、急かされる事なく、ちゃんとそれぞれの場所へ帰っていったのでした。自分が家でお勝手に立つ時のことを思い出しヒヤリとして、この日以来「急いでいるときほど丁寧に」を唱えながら1週間過ごしています。

お客様も、そして私たちもとっても楽しかったイベント「おとの匂い」、季節を変えてまた是非開催したいと思います。次はあの甘い香りのするお菓子で・・・。


『おとの匂い』@UnPur

昨年末にPerfectly-Blankさんで開催しました「ことばとおと」、朗読とオルゴールの共演を再び行うことになりました。今回の場所は、浅草橋にある料理研究家の飯塚有紀子さんの素敵なアトリエ un pur..{アンピュール} にてです。

飯塚さんとは、私が朗読を始めて間もない頃に知り合いました。飯塚さんに会ってお菓子と朗読の話をした帰り道、私はいつも元気をもらいます。飯塚さんの言葉は何気ないようでいて、お菓子に対してのまっすぐな気持ちがそこここに表れていてはっとしたり、その健やかさに触れられる事を嬉しく思うのです。

そんな飯塚さんの主催するun pur..の素敵なアトリエで、同じ部屋のオーブンで焼けるお菓子の匂いに囲まれて、朗読パフォーマンスと紙巻きオルゴールのワークショップを行います。お時間ございましたらぜひお立ち寄りください。


『おとの匂い』ー真冬のショコラと朗読とオルゴールー



このたび、ことばを朗読するひとの声と、
ことばを奏でるオルゴールの音、
そして焼きたてのスイーツが、
おいしいハーモニーを奏でます。

音も匂いも味わいも、一度ふれると、
雪のように消えてしまうもの。
しかし、すっと心を湿らせてくれます。
そんなこころに残る冬のひとときを、いかがでしょうか。

2013年2月3日(日)
11:00~/13:30~/16:30~/19:00~(所要時間 1.5H )
・朗読とオルゴールのパフォーマンス
・楽譜に穴あけ、音づくりのワークショップ
・お茶の時間(焼きたてのお菓子とお茶)
【定員】 各回10名様
【ご参加代】¥2,000-
【場所】un pur..{アンピュール}.
【要予約】okayasukeiko@gmail.com
お名前/ご希望の時間/ご人数をお知らせください

飯塚有紀子(料理研究家)http://www.un-pur.com/
杉山三(紙巻きオルゴール)http://trois.main.jp/
岡安圭子(朗読家)http://www.okayasukeiko.com/


あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

といいつつ昨年末に行った二つのイベントのご報告です。

川村記念美術館での絵本のおはなし会は、娘からヒントを得て構成しました。何度も何度も同じお話を読んでとせがまれ、いつしか空で言えるようになってしまった『はらぺこあおむし』は、いつか娘が大きくなって忘れてしまっても、きっと娘の心の奥深くに残ってくれることと思います。もちろん、私にとっても。「おなじおはなしを2回読む」おはなし会が、寒い冬に美術館へ足を運び、親子でスライドを見ながら聴いて頂いた体験とともに、皆様の心のどこかに残ってもらえたらとても嬉しく思います。

「ことばとおと」朗読とオルゴールの共演は、お陰さまでご好評を頂き、今年も引き続き行うことになりました。詳細は近日中にUpします。なにやら、甘い匂いとともに聴いていただけそうです。

では長くなりましたが・・・
今年も、来て下さったお客様も自分も、関わる全ての人が笑顔で帰っていくような、そんな朗読会をつくっていきます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
皆様にとっても実り多き素敵な一年となりますように。